ラス ・ エル ・ ハヌート
2006年 10月 07日
「 ラス ・ エル ・ ハヌート 」 ( = 一家の主人 ) と呼ばれるスパイス ミックス。
フランスでも、「 tete de magazin 」 ( = 店主の頭 ) として使われているそうです。
15~30種類、またはそれ以上のスパイスを、各家庭やお店独自で調合して
主に肉や内臓料理など、香りの強いものを調理するときに使い、
また、とても身体に良いとされています。
これはお世話になっていたおうちの ラス ・ エル ・ ハヌート。
黒コショウ
シナモン
クローブ ( = カルンフェル )
クミン
サフラン
カルダモン ( = カァカッラ )
パプリカ
スターアニス ( = ノウィウォラ )
ターメリック
メース ( = ブスィビーサ )
e.t.c...
お母さんが重いブロンズの鉢と棒 ( = mehraz メラズ ) でスパイスを丁寧にすりつぶします。
*オレンジ色の花びらのようなものが 「 メース 」 。
日本ではあまり見かけず、使う機会もなかったので私は知らなかったのですが、
これは 「 ナツメ グ 」 と同じ植物の異なる部分で、
果実を割って中心部にある赤橙色の仮種皮がメース 、
その仮種皮に包まれた黒褐色の種子が殻つきナツメ グ だそうです。
ともにエキゾチックで甘い刺激的な香りを持っていますが、メースのほうが苦味も少なく
繊細な香りを持っているようです。