ヘンナ
2006年 11月 06日
12歳の女の子にヘンナを描いてもらいました。
デザインは頭の中にあるそうです。
とってもあどけない笑顔の少女ですが、ヘンナを描いている時は一流のアーティス ト。
植物をモチーフにした細かい模様があっという間に描き出されます。
ヘンナはミソハギ科の植物の名前で、この葉を乾燥させて粉状にしたのもに、
水を加え(人により様々だけど、このときは砂糖とニンニクとレモンを加え、
ストッキングで漉してなめらかにしてから) 注射器のようなものに詰め、手や足に模様を描きます。
そのまま乾燥させてから表面のヘンナを落とすと、皮膚にオレンジ色の模様が浸み込み
2週間ほどで少しずつ消えます。
インドやイスラム諸国でも様々な形で行われているようですが、
モロッコでは主に結婚式のとき、また普段のお洒落としても使われています。
肌の荒れにも効くようで、寝る前に手の平、足の裏一面に塗っている人もいます。
イスラムの世界ではこの植物の花は天国に咲いているとされていることから、
この植物で模様を描く作業には魔よけの意味が込められるそうです。
in Taroudant, Morocco