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by matesha
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砂漠の嵐


2006年5月26日、砂漠の真ん中で嵐にみまわれました。


砂漠の嵐_d0093868_23374112.jpg

日没前にラクダで1時間ほどの砂漠のキャンプ地に向かう途中、だんだん雲行きがあやしくなり、
広い空では遠くで雷がピカピカ。 まだ、きれいだねーなんて余裕がありました。
ところが、テントがみえてきてあと100mほどというところで突然
バタバタとスコールのような雨が降ってきました。
ずぶぬれになってテントに駆け込んでほっとしたのは束の間です。




バリバリ ザザーンとやけになったように雷と雨と風とヒョウが降り続きました。
ヒョウは1㎝くらいあったでしょうか。ガンガンとテントに当たります。
屋根に雨が溜まりテントがつぶれないように、
外ですでに川のようになっている水がテントにこれ以上入らないように、
みんなでテントを支えたり 水をせき止めたり・・・
結局4時間くらいの間そんな状態が続いたでしょうか。
自然の威力と怖さを感じました。

ようやく嵐が過ぎ、毛布にくるまってガスのランタンで温まりながら食べたタジンは
ほんとにおいしかったなあ。
テントの中には15人ほど、具合の悪い人もいましたがとにかくみんな無事でした。
まだ時折ピカピカ光る雷をテントの隙間に見ながら就寝。

次の日の朝は何事もなかったかのようにカラリと晴れました。
心配だったラクダたちも無事でした。
テントの前ではどこからともなく現地の子供たちが来てお土産を広げます。
ほんとうにたくましい!



砂漠の嵐_d0093868_23145449.jpg

しっとりとした砂漠が広がっていました。
ラクダで砂漠の入り口のオーベルジュに戻ると、大きな川ができていました。
もともと川筋はついていたので過去にも大雨が降り川ができていたようです。
オーベルジュは土とワラでできた乾燥地帯の建物なのでところどころ崩れ、水浸しの状態でした。

その日に帰るはずが、道が川になってしまっているということでもう一日そこに留まることになりました。
ほんと なにがあるかわからない。
そんなときは誰からともなく太鼓をたたいて演奏会。わたしたちものんびりお洗濯。
インシャッラーって言葉がちょうどいい。



砂漠の嵐_d0093868_02314.jpg
砂漠の嵐_d0093868_19445976.jpg

翌日、道はまだあちこちが川のようで村々では家などが崩れ畑も流れ、被害の大きさを知ります。
マラケシュに戻って話を聞くと、この大雨でだいぶ亡くなった方がいたようです。
40数年ぶりの大雨だったそうです。


by matesha | 2007-03-23 00:00 | モロッコいろいろ